☆小田原直通運転時代の貴重展望シーン☆箱根登山鉄道は、昔からの観光地域へのルートとして、昭和10年(1935年)に小田原〜強羅間11駅15.0kmの路線を開業しました。特に箱根湯本〜強羅の山線区間では最大80‰(パーミル、1000分の80)の勾配を走り、3回もスイッチバックして標高差527mを登っていきます。車両も特殊なため、古くは箱根登山鉄道の前身時代にあたる大正8年(1919年)から昭和10年(1935年)にかけて製造された車両を更新しながら使っていましたが、昭和56年(1981年)に46年ぶりの新車が製造されました。旧・新形共に屋根上の厳めしい抵抗器や車両前後の水タンク、4重のブレーキなど天下の険を走るための装備が15m級の短い車体に満載されている様子は、まさしく山登りのスペシャリストの感があります。現在は、箱根湯本〜強羅間で3両運転が行われて配線の一部が変更されていますが、この展望ビデオは2両運転当時の貴重な映像となっています。作品時間60分 1989年撮影(2011年9月21日発売)