品番:DW-4852 ドルビーデジタル 95分 2015年8月21日発売 1963(昭和38)年に登場し、前年に営業運転を始めていた111系のグループも取り込んで、3,000両近くが製造された113系と、山岳線用に抑速ブレーキを備えて同じ1963年に登場し、1,900両あまりが製造された115系。両開き3扉の代表的な直流用近郊形電車として、国鉄からJRに引き継がれ、50年以上にわたって活躍を続けて来た。しかし近年は後継車両への置換えが進み、その数を急速に減らしつつある。 【西日本篇】東海道本線 1964年から東海道・山陽本線の快速に投入。中京地区では1973年から新製の2000番代で運用開始。 草津線 1980年の電化と同時に、113系700番代と新製の2700番代が投入された。 湖西線 多くは草津線と共通運用の113系5700番代・7700番代で運転。113系C10編成は唯一「湘南色」のまま残る。 福知山線 2012年まで113系が活躍。独特の改造車クモハ113+クモハ112形800番代の姿も見られた。 山陰本線・小浜線・舞鶴線・京都丹後鉄道 「湘南色」にクリーム線入りのワンマンカー、「小浜色」など独自色の113系も、「京都地域色」への統一が進んだ。 大阪環状線・関西本線 1973年の関西本線奈良-湊町間電化により「関西線快速色」113系と大阪環状線直通の快速が登場。 阪和線・紀勢本線 1972年の阪和線での新快速運転開始時に「阪和色」が誕生。紀勢本線にも1978年の電化を機に進出した。 山陽本線・赤穂線 山陽本線の115系は、日中は相生駅で折り返し、赤穂線系統の列車のみが姫路駅まで乗入れる。 宇野線・本四備讃線・予讃線・土讃線 岡山電車区所属の115系がJR四国に乗入れる。予讃線・土讃線では独特のスタイルの113系3編成が活躍。 伯備線・山陰本線 伯備線は1982年に全線電化され、山陰本線伯耆大山-知井宮(現西出雲)間とともに115系の運用範囲に。 福塩線 「瀬戸内統一色」の115系がラッシュ時を中心に運転される。 山陽本線II 「セノハチ」とも呼ばれる瀬野-八本松間は、最大22.6%の勾配が連続する山陽本線きっての難所で、115系の独壇場。転換クロスシートを当初から備えた2扉車・115系3000番代も活躍する。 呉線 広島地区からすでに消滅した「湘南色」113系はじめ、様々なバリエーションの車両が見られた。 可部線 JRの地方交通線では全国第1位の輸送密度の通勤路線で、113系・115系が主力の105系をサポート。 山陽本線III 広島地区では115系3000番代以来の新形車両・227系の大量投入で、今後113系・115系の淘汰が加速する。 監修 : 山邊誠構成・演出 : 宮地正幸制作 : 株式会社 動輪堂 JR西日本商品化許諾済/JR四国承認済