ハイブリッド車・HB-E210系と直流電車・205系が仙台と石巻を直結 石巻を出た上りの快速列車は夏の仙石線を快走してゆく。車両はハイブリッド車ならではの独特の駆動音を響かせるHB-E210系気動車。鳴瀬川を渡ると東日本大震災で被災し高台に移転した区間が見受けられる。高城町を出て東北本線が近づくと非電化の接続線に分岐。もともと私鉄線を出自とする仙石線は直流電化の路線であり、交流電化の国鉄線だった東北本線とはお互いに牽制するよう に連絡しようとしなかったが、2015年、これを接続線でつなぎ、直通できるようにした運転経路が仙石東北ラインだ。東北本線に入ると駅間距離もぐっと開き、各駅に停車しつつも高速で走行してゆく。利府支線や東北新幹線、車両基地、仙山線を見て仙台駅にすべり込む。仙石線の出発地は地下のあおば通駅。車両はもと山手線で活躍した、東北のJR線では唯一の直流電車・205系3100番台だ。3キロほど仙台市内の地下を進み、陸前原ノ町駅の先で地上へ。高城町の手前で接続線が合流するまでは205系の独壇場だ。東北本線と並走する区間も興味深い。電車は丹念にひとつひとつの駅に停車しつつ、およそ85分で終点の石巻に到着する。4K撮影による高精細な映像も見どころ。 撮影日 2016年8月3日 天候 曇り時々晴れ 2016年11月21日発売 収録時間:本編160分