奥羽本線 福島~新庄間は標準軌に改軌され、山形新幹線区間(山形線)となっています。通常はE3系『つばさ』や標準軌専用の普通電車が走りますが、この区間を行くのが新幹線車両初のリゾート列車、E3系700番台を用いる『とれいゆ つばさ』です。秋田新幹線「こまち」用だったE3系0番台のR18編成を改造し、掘りごたつ風の畳敷き座席やバーカウンターを備えたラウンジ、さらに足湯までを設置しています。駅ごとに流れる山形弁の案内放送が旅情を誘い、食と温泉、歴史や文化、そして沿線の自然を楽しめる唯一無二の観光列車として親しまれています。 始発の福島駅は在来線用の5番ホームから発車。ほどなく新幹線ホームからのアプローチ線を併せ板谷峠越えへ。38‰もの急勾配、奥羽本線の歴史を物語る赤岩・板谷・峠・大沢の元スイッチバック駅、旧線跡や貨物線跡などを眺めつつ峠を越え、米沢盆地へと降りていきます。米坂線が接続する米沢をはじめ、温泉地の赤湯、かみのやま温泉など途中下車してみたくなる駅にも停車。小休止後に山形を出ると霞城公園の横を通って左沢線・仙山線を分け、山形盆地を北上。トンネルをくぐって峠を越えると、陸羽東線と並走しつつ終点の新庄駅に到着します。 ブルーレイ版には山形車両センターから福島への回送区間(回9490M)で撮影した車内の様子と走行シーンを収録しました。 ◆撮影日 2017年11月5日 天候 曇り時々晴れ ◆撮影列車 とれいゆつばさ1号 9401M 福島~新庄 E3系700番台 R18編成 収録時間:本編140分+特典映像7分2018年5月21日発売