1989年10月1日、第三次廃止対象路線だったJR九州・湯前線を転換して誕生した第三セクターくま川鉄道 湯前線。軽快気動車を導入し、駅を増設。JRとも密に連携し、堅実な運営を続けています。地方の鉄道に共通する沿線の少子高齢化にも『KUMA』に始まる観光列車の導入で対応。派手さは無くとも、懐かしい風景が楽しめる路線として人気が高まりつつあります。今回は2014年に導入され、現在は全列車で運用されているKT-500形気動車のトップナンバー・KT-501による前面展望。土休日には全車指定席の観光列車『田園シンフォニー』としても運用される形式です。 人吉温泉駅を発車した列車は少しの間、JR肥薩線と線路を共有。分岐後に相良藩願成寺駅へ進み、川村駅を出て球磨川を渡ります。沿線は里山と集落、そして田園風景。転換時に開業したおかどめ幸福駅の次は閉塞駅のあさぎり駅(もと免田駅)。 列車交換時、駅員と交わすタブレットとスタフは、現在では貴重なシーンです。ブルートレインの宿がある多良木駅を過ぎ、人吉温泉から24.8km、43分で終点の湯前駅に到着します。湯前からは同車で折り返し。同じ風景でも進行方向が変われば見え方が違うもの。肥薩線が南から合流すれば、人吉温泉駅に到着します。 特典映像は、アーカイブ素材より開業からの様子と田園シンフォニー登場時を紹介。 ◆撮影日 2017年8月2日 晴れ ◆撮影列車 人吉温泉~湯前:普通11D/湯前~人吉温泉:普通12D 映像特典あり 開業時からのくま川鉄道の様子、田園シンフォニー登場(38分) 収録時間:本編90分+映像特典38分2018年6月21日発売