茅ヶ崎~橋本の33.3kmを結ぶJR相模線は1991年、神奈川県の鉄道で最後に電化された路線で、現在は約20分おきに普通列車が走っています。一見地味なイメージ ですが、相模鉄道として開業した歴史や、支線や貨物線が分岐し通勤形気動車が活躍した経緯をひもとくと、楽しさを与えてくれる路線です。車両は国府津車両センターに所属する、相模線専用の205系500番台。オリジナルな左右非対称の前面デザインが目を引く、軽快な4両編成です。 茅ヶ崎を東に向けて発車した列車は急カーブで東海道本線と別れ、進行方向を北へ。次々に現れる貨物線跡を横目に、山中湖を水源とする一級河川・相模川の左岸を北上。駅間距離が短いことや、砂利輸送のための路線跡からは、もと私鉄路線だったこと、そして高度経済成長期の日本を支えた歴史が伝わります。非電化時代とあまり変わらない穏やかな早春の風景は、見るものの緊張を解きほぐしてくれるかのよう。厚木・海老名では小田急・相鉄と連絡し、相武台下からは上り勾配となって相模原台地の上へ。茅ヶ崎から130mほど標高を上げ、横浜線・京王と接続する橋本に到着します。復路は逆に軽やかに緩勾配を下り、相模川に寄り添うように南下。市街地を抜け、茅ヶ崎駅手前の急カーブでラストを締めくくります。 ブルーレイ版の映像特典には、205系500番台の走行シーン集を収録。 2018年7月21日発売 収録時間:本編120分